ナンバープレート200万円💵中国でガソリン車なんか乗れるかい
前回は、
しょうもないYouTubeを見て分かったような気になっている日本社畜に、私が中国のエネルギー戦略をていねいに教えてあげた😊
【前回の記事】
日本人が知らない中国のエネルギー事情と戦略
- 中国はエネルギー自給率が高い
- 原油の自給率は30%で低い
- 自給率が低い原油依存からの脱却を進めている
こういうことですな🏫
原油といえばガソリン、ガソリンといえば自動車だよね。
バッテリーなど周辺技術で優位に立つという目的もあるけど、そもそもガソリン車に乗ってたら、いつまでたっても原油依存から脱却できない⛽
そこで、北京や上海ではナンバープレートを使って、ガソリン車を抑制している。
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ガソリン車とEVはナンバープレートが違う
ガソリン車のナンバープレートは青、EVのナンバープレートは緑。
中国ではナンバープレートそのものが政策のツールになっている。 基本的にEVの緑ナンバーに優遇政策がある。
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ナンバープレートの配列
中国のナンバーは、漢字から始まる配列になっていて、その漢字が市や省を表している。
北京なら京~で、上海は沪~はじまる。 上海が沪なのは、昔あった沪渎という川の名前に由来する。
山東省は鲁で、春秋時代の国の名前。ちなみに、私は遼寧省の辽ナンバー。あまり格好良くはない😅
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政策は地方によって異なる
中国あるあるだけど、地方によって政策が違う。つまり、ナンバーの地域ごと政策が違うんだよ。
中央から目標を指示されると、丸投げされてるといえるし、方針だけがある場合は、地方に裁量があるともいえる。
🔨
上海のガソリンナンバーは200万円以上😮
記事のタイトルは盛ってるねん🤪
200万円以上は、上海の話であって中国全土ではない。 すまんの。
ナンバープレートだけやで。 もちろん、車の代金や諸経費も必要だよ。
人民元では90,000元ちょい。 為替レートで200万円以上になってるだけで円換算に意味はない。
90,000元ってどれぐらい?
ガソリン車の安い新車が買えるね。Roeweのi6あたりなら買えるよ。
💰
オークションという名の定価販売
ナンバープレートの発行数は決まってる。 ガソリン車を増やしたくないから、発行数を少なくしている。 日本のように、申し込んだら取れるわけじゃない。
上海ガソリンナンバーは、オークションで落とさないといけない。
その落札価格が、約94,000元で200万円以上になる。 前澤もびっくりやで。
📣2026年4月のオークション結果📣
- 応募者数:42,564人
- 発行数が3,784枚
- 最低落札価格:94,200元
- 平均落札価格:94,391元
🤔
なんかおかしくない?
オークションといっても、実は最低落札価格と上限価格も設定されている。
だから、結局みんな同じような価格で終了寸前に入札するんだよ。
最後数秒間のタイミングと順位で決まる。
参加料の高い抽選みたいなもんですね。 代拍という代行業者がいて、最適なタイミングで入札を代行してくれる😄
金がなければ、「沪C」ナンバーを取得するやけくそコースも用意されている。 数百元で取得可能だけど、上海市中心部には入れない。
でも、これは、マシだよ。
あぁ、確かにマシですよ。
北京よりは…
☘️
上海のEVナンバーほぼ無料
条件はあるけど、ほぼ無料。
これまで上海で車を持ったことがない、社保や税金の納付実績、交通違反が規定回数内という条件がある。
以前はEVを買うともれなく購入補助金(車両価格の12%、最大2万元)をもらえたけど、現在は抽選になった。
🎯
北京 ガソリン車ナンバーの当選倍率は約335倍!
これは、ひどいな。
申請者数が約325万件
(家庭申請数262万、個人申請者数63万)
ナンバー発行数が9,600件…
倍率…約338倍🥲
当選確率は約0.3%未満という計算だよ。 「宝くじ」並みに難しいで。
でも、北京はお金がかからない。
いやー、それでも、この当選確率はひどすぎるでしょ。
12月26日10:00,按照“公开、公平、公正和促进公共资源均衡配置”的原则进行配置。
2025年(第2期)北京市普通小客车指标摇号
2025年12月26日10:00より、「公開・公平・公正及び公共資源の均衡ある配分」の原則に基づき割り当てる😎
ドヤ顔で言われもね。 ガチ抽選で公平しょうけど、どうしようもないやん、これ。
ナンバープレートを公共資源と言われても、なんかピンとこないし。
上海は200万かかるけどね、まだ当選確率が8~10%あるからマシかも。 北京は一生当たらんで。
しょうがないから、もうEVにしとく?
北京EVナンバー 52万人が順番待ち🤪
絶望的やん…
北京のEVナンバーには、個人と家庭のふたつのカテゴリーがある。
個人は外れるとウェイティングリストにはいる。でも、毎年ナンバーを1.5万程度しか発行しないから、どんどん行列が長くなる。
個人EV有効申請数:約53.3万人
年間の個人EV発行数:約1.5万件
(2025年実績)
単純計算での待ち人数:約51.8万人
サクッと計算してみたら、ざっと34.7年待ち❓ 記事には約3年って書いてたけど、これはないわ。
おそらく、これから新規で申請する人が、現在の待ち行列の最後尾に並んだ場合の理論値だよ。
そうはいかない。
実際には、約53万人もの待機者がいて、毎年捌ける人数は1.5万人程度。 新規申請者が3年で当選するのは、現在のデータからは事実上不可能だよ。
🤬
家庭申請 実質3年待ち
家庭申請は家族総出でポイントを貯めてチームで応募する。
ポイントが多い方が抽選に有利なの。 これまでの応募回数やEVの順番待ち期間などをポイント化したもので、親や配偶者の分も足してポイントを増やす。
家庭と個人は別枠なので、個人と取り合うことはない。発行数は家庭のほうが圧倒的に多い。
中国では子供の送り迎えに車が必要なんだよ。中国の治安は悪くないけど、子供となると話は別なんだよ。
34万余个家庭申请 13万余个新能源小客车指标5月26日配置
有効申請数:340,172件
配分指標数:118,400件
倍率:約2.87倍
(2025年実績)
マシに見えるじゃない?
そうでもないよ。
まず、配偶者がいないとダメ。配偶者は北京籍じゃなくても大丈夫だけど、配偶者以外は京籍じゃないとダメ。
京籍はきついけど、倍率は悪くない。 マシに見えるけど、ポイントマジックが発生するんだよ。
つまり、ポイントが貯まらないと勝てないから、応募して外れ続けてポイントを貯める。
2026年は36~38点と予想されてるけど、これは3年前から申請を始めた家庭なら当選するかも?というライン。
つまり、実質は3年待ち😅
家庭申請で外れた人はどうなるか?
個人のようにウェイティングリストには入らない。 ガソリン車の抽選ポットへいく。
そんなもん、当たるか🤪
北京も10年ぐらい前はEVの緑ナンバーなんて定員割れだったよ。 私の友達がガソリン車は当たらないからEVにするってナンバー貰ってたから。
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びっくり❗その他の地域はどうなの?
仕事で上海に行ったり、日本で仕事をしている期間もあるけど、基本的に私は実家のある瀋陽に住んでいる。
私の車は遼寧省の辽Aナンバーです。Aは省都に付与される記号で、瀋陽は省都なので辽Aになる。
これまで、上海や北京がいかにきついかを紹介してきたけど、我が瀋陽では、なんと❗
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ほいほいとナンバープレートがもらえる。
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ガソリンもEVも、ほいほいともらえる。
購入補助金も、ほいほいともらえちゃう。
ほいほい瀋陽。
ほいほい瀋陽も渋滞はするんだよ。
北京と上海が異常なだけ😑 自動車の総量とガソリン車のどちらも抑制しないといけない。
🐼
北京、上海 文化の違いか?
私は、今の時代の言葉じゃないような気もするけど、北京は政治の街で上海はビジネスの街と言われる。
そうはいっても、ナンバープレート政策は、地域性が出てるような気もする。
💸
合理的にお金で解決できる上海
上海は、「限られた資源は、それを最も必要とし、対価を払える者に分配する」という市場原理そのものだよね。
すぐにでも車が必要なビジネスパーソンや、時間を何よりも貴重と考える層は、200万円以上を払うことで、不確実な待ち時間を買うことができる。
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見た目上は政治的公平
北京は、「誰にでも平等なチャンスが与えられるべきだ」という、見かけ上は公平性を重視している。
お金があっても抽選に当たらないと車は買えない。一応は経済格差が権利格差にならないよう公平にしているように見える。
でも、それが、生涯当選しないという、大きな不満の原因なっている。
🐼
いつまでもほいほいナンバーをくれるとは限らない
地方ではまだ安いガソリン車の需要はあるし、自動車産業を持続可能な形に移行させなきゃいけない。
ガソリン車は減らしたいけど、急激に全土から締め出すことはできない。
でも、燃費規制や排ガス規制、そしてナンバープレートの政策で、徐々にガソリン車の締め出しを強化している。
今年から始まった燃費規制は厳しい。
1.5トンクラスの新車は7.74L/100km(12.92km/L)以下が必須。
それから、さらに厳しい企業平均燃費という制度がある。 販売する全車種の平均燃費を2030年には3.3L/100kmにする目標が課せられている。
ハイブリッドで達成できるとしても、ガソリン車ナンバーが必要なんだよ。政策のインセンティブは、EVとPHEVに向いてるから今後ハイブリッドはかなり厳しい。
だから、地方であっても、いつまでもガソリン車のナンバーが、ほいほい貰えるとは限らない。
日本もガソリン代でヒーヒー言うなら考えた方がいい。